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株式会社カムラック

IT・通信医療・福祉 求人情報あり スクーパー取材記事あり
福岡県福岡市博多区上呉服町11-16SHO-BIコーポレーション福岡ビル502

2015年度

障がい者が働く環境の常識を変える

運営が難しく、数少ない障がい者就労支援A型事業所。その一つである株式会社カムラックには、障がい者が働く環境の常識を変えようと、熱意を持って取り組む仕事人がいた。

今までにないA型事業所に

「いらっしゃいませ!」扉を開けると、元気な声がする。職員全員が温かく迎えてくれる、株式会社カムラック(以下カムラック)。カムラックは、ITを活用した仕事を開発し、障がい者が働く環境の常識を変える、障がい者就労継続支援A型事業所である。「就労継続支援事業所」とは、障がい者に就労の機会を提供し、知識と能力の向上に必要な訓練をする所である。雇用契約を結び、最低賃金が保障されるA型と、雇用契約を結ばないB型とに分かれる。カムラックは、社会保険まで整っている、県内でも有数の事業所である。「福岡一働きやすい環境を」と語る賀村社長には、大きな目標があった。

一般企業に負けない会社創り

バブル期のように、障がい者がやっている仕事だからと、同情によって仕事を貰える時代ではなくなった。仕事とは、取引先と互いに支えあって、信頼関係の上に成り立つものである。「一般企業に負けない、モデルになる会社を目指している」。賀村社長は熱く語る。「カムラックなら安心だ」と思ってもらえるブランドにしたい、と職業指導員の中尾さんも意気込む。障がい者という概念に甘んじることなく、努力を続ける職員に対しての、やればできるんだ、という誇りが感じられる。カムラックは、一般企業と同じクオリティの商品を提供するため、また障がい者が安心して仕事に取り組めるようにと、サポート体制も充実している。これは、社長の考える会社創りに欠かせないことだ。

メンバー個人に合わせた細やかなサポートを

カムラックでは、事業所の利用者をメンバーと呼ぶ。職業指導員もメンバーの状態を把握できるよう、職員の間でメンバーの症状についての勉強会を行い、障がいについての知識を深めている。サービス管理責任者の冨塚さんは、メンバーを「可哀想」だと捉えず、一人の人間として対等に接している。ストレスを感じている人には、むやみに「頑張れ」などと言わぬよう、言葉遣いに気を付けている。しかし、メンバーが自立して一般の企業に入った時に、他人の言葉を重く捉えず受け流せるようにと、少しくだけた冗談を言うこともある。このように、個人に合わせた計画を元に、一人ひとりの症状や、その日の体調などにも気を配りつつ、メンバーのサポートが行われている。

従来の福祉の型から抜け出す、新しい環境創り

賀村社長の目標である、「会社を大きくし、働きたい人を全員正社員にして、A型事業所から一般企業に変える」。その第一歩として、2015年の8月にシステム開発会社を設立したばかりである。継続して仕事が貰えるように、メンバーと職員が一丸となって頑張っている。個人のスキルを高め、継続していくことで、事業の拡大に繋がる。「焦らず仕事が出来るため、症状が以前より良くなった」と話すメンバーも多い。障がい者も伸び伸びと仕事ができるカムラック。これからも、障がい者就労支援事業所は低賃金で軽作業を行うという、従来の福祉の型から抜け出し、ITを活用することによって、障がい者の持っている力を活かせる環境創りに取り組んでいく。

スクーパーEyes 交流が生まれるような遊び心を

障がい者の自立の可能性を広げるため、まずはカムラックに来て関心を持ってもらいたい、と話す賀村社長には、営業の経験がある。「営業のときは、自ら足を運んでいた。今度は、カムラックに来てもらえるようにと、発想を変えるだけ」。カムラックには、行ってみたいと思わせる工夫が見られる。くちばしを触ると、幸運を届けてくれるという鶴が飾られていたり、社長の名刺の裏がスタンプラリーになっていたりと、楽しい遊び心が満載だ。実際に行ってみると、従来の福祉施設の暗いイメージがガラッと変わる、真っ白で清潔感のあるオフィスが待っている。働きやすい施設にこだわり、人を招くことを考えて作られているそのオフィスには、明るく元気に働く職員がいる。その他にも、残業のない特性を活かして、仕事終わりの事業所を開放し、福祉のテーマに沿ったワークショップや、福祉関連の集まりなどを開催している。中尾さんは、「情報交換することで刺激を受け、発想を豊かにすることが大切だ」と話す。自身も、積極的に講演会などを企画し、交流を生んでいる。カムラック内外で交流が活性化することで、仕事の繋がりも増え、また福祉の発展にも繋がるだろう。

取材後記 福祉の新たな可能性

取材の中で、中尾さん主催の福祉関連の懇親会に参加させて頂きました。社会人の中で緊張もしましたが、沢山の方とお話させて頂きました。一口に福祉と言っても仕事内容は様々で、抱いている想いも経歴も、お聞きした中で同じ人はいませんでした。このような集まりに参加したのは初めてでしたが、もっと色々な方のお話を聞いてみたくなり、今後も積極的に参加してみよう、と思いました。私は、福祉施設はどこも同じ目的で運営しているイメージがありました。しかし、カムラックさんのように、従来の福祉施設の型にとらわれない企業があることを知り、福祉に新たな可能性を感じました。貴重な経験をありがとうございました。


(文責 筑紫女学園大学 2年 天野杏香)

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