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特定非営利活動法人アジア太平洋こども会議・イン福岡

NPO・NGO 学生取材記事あり
福岡県福岡市中央区天神1丁目10-1 福岡市役所北別館5F

2017年度

"We are the BRIDGE"人と人とをつなぐ活動

アジア太平洋こども会議・イン福岡の活動により毎年多くの子どもたちが世界各国から福岡にやって来る。活動に関わる人々と子どもたちがどのように言語や文化の違いによる壁を乗り越え、絆を深めているのか尋ねた。

様々な活動に取り組むアジア太平洋こども会議・イン福岡(略称:APCC)

アジア太平洋を中心とした世界各国、地域から毎年夏200名を超える子どもたちが「こども大使」として福岡に集まり、様々な交流やホームステイを行う。このほか、APCCでは、日本の小中高校生を海外に派遣したり、将来国際社会でリーダーとなりうる子どもを育成したり、様々な活動を行っている。
1989年に福岡市で開催された「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」の記念行事として始まったこの活動。「OMOIYARIの心をもった地球市民」を育て、「こどもたちの笑顔あふれる世界を実現」することを目指す活動が、30年近くにわたって続いてきた魅力はどこにあるのだろうか。

違いを認め合って理解する

APCCの活動は、職員はもちろん、多くの企業、団体の協賛や老若男女様々なボランティアスタッフによって成り立っている。コーディネーターの有冨愛氏が「いくつになっても誰でも学べる環境」と語るように、そういった年代の異なる人々との関わりは、自分自身の視野を広げ、新たな発見も多いという。もちろん、多くの人が集まると、その分意見が食い違う場面もあるだろう。しかし、その意見の違いを認め合うことができ、想いを一つに活動できる環境がここにはある。そういった人との関わりこそが、多くの人を惹きつけるこの活動の魅力だろう。

笑顔は世界の共通語

夏の招聘(しょうへい)事業では、中国や韓国など、英語圏以外からも多くの子どもたちが福岡へやって来る。通常であれば、コミュニケーションをとる上で言葉の壁による不自由が生じるだろう。だが、ボランティアに携わる人々は「交流するのに言葉は必要ない」と口を揃える。
ボランティア活動を始めて8年になる大学生の中村遥輝氏は「たとえ一緒に過ごす時間が少なく、英語がほとんど話せなかったとしても、得意のスポーツを通じて子どもたちと仲良くなることができる」というから驚きだ。
活動を支える多くの人は、意思の疎通に言葉は欠かせないが、交流するために最も大切なのは「この場を楽しむことができるポジティブな気持ちと笑顔である」と語る。

継続できることに感謝し、活動の発展へ

1989年からはじまったこの活動だが、毎年何事もなく続けることができたというわけではない。感染症の流行が原因で、ホームステイ中止を余儀なくされ、泣く泣く子どもたちを帰した年もあったという。毎年、海外の子どもたちを受け入れているホストファミリーがいて、協力企業やボランティアがいたからこそ、この活動は続いてきたのだ。
プログラムコーディネーターの岩崎菜月氏は、開催中止の経験から、「この事業は毎年当たり前に継続できる単純なものではない。様々な立場の人が連携してこそ開催できるこの事業は、福岡ならではのもの」と痛感し、「この活動をもっと多くの人に知ってもらい、継続していくとともに、今後は自分の国へと帰った子どもたち同士がつながりを持てるような活動も行っていきたい」と語る。APCCの活動は、これからもより多くの人と人の懸け橋になっていく。

スクーパーEyes 学びと成長のきっかけを与え続ける場

「ラオス」と聞いて、何をイメージするだろうか。「フィジー」とは、どこにある国でどんな国民性なのか。パソコンやスマートフォンが普及した現在、インターネットを使用して調べることは簡単だが、実際にその国の人々と触れ合い、生活する中で学べる機会というのは望んでも手に入らないことも多いだろう。しかし、この活動の中にはそれらの「学びのチャンス」が詰まっている。
夏の招聘事業で世界から集まってきたこども大使は、ホームステイ前の交流キャンプで全員生活をともにする。キャンプの中では、外国の文化と日本の文化の違いが顕著に表れるという。初めて日本に訪れた子どもたちの生活をサポートすることは、苦労や戸惑いも多いが、そのような環境の中でそれぞれが明確な自分の役割をもって過ごすことで、ボランティアに携わる人々は大きく成長できる。「自信なさげにこども達と接していた学生ボランティアが、最後の日に別れを惜しみ抱き着いて離れないこども達に笑顔で応えていたのが印象深い」と語るのは、コーディネーターの浅田可奈子氏。世界の子どもや年齢の違う人々との交流は、子どもだけでなく大人にとっても視野を広げる貴重な場となっている。

取材後記 取材の中で感じた「関わり」という魅力

今回取材をさせていただいた中で驚いたのは、ほとんど個別での取材だったにもかかわらず、職員の方々もボランティアスタッフの方々も活動に参加する上で「人との関わり」が一番の魅力と答えたことでした。たとえ言葉が通じなくても、価値観が異なっていても、相手のことを認め合うからこそ築かれる関係は、とても強力なものに感じました。スローガンにある"BRIDGE"日本の子どもと世界の子ども、社会人と学生など、文化も価値観も異なる人々に「橋」を架けることができる場は貴重です。その場に身をおく人々の姿が楽しそうだったことが印象的であったとともに、私自身今後の生活の中で物怖じせず様々な人と関わっていこうと決意しました。
(文責:筑紫女学園大学 2年 荻原美月)

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