スクーパー取材記事

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株式会社ふくや

サービス スクーパー取材記事あり
福岡県福岡市博多区中洲2-6-10

2019年度

こよなく愛する福岡と変わりゆく時代と共に

地域社会の役に立ち続け、時代と共に明太子の在り方を変化させていくことで、新たな事業に挑戦し続ける株式会社ふくや。そこにある思いとは。

仕事を通して世の中の役に立つために

「変わらない思いはただ一つだけ。それは仕事を通してちゃんと世の中の役に立つこと」。そう語るのは、創業71年の老舗明太子メーカー、株式会社ふくや代表取締役社長の川原武浩氏だ。
自ら学び、考え、行動に移す。理想や目的をもって、現状に満足せずに変わっていく。変化が激しい時代だからこそ、変わる勇気をもっていろんな環境に飛び込める人を育てていく。川原社長の信条は明確だ。
川原社長は、「福岡が好きで、福岡の役に立てる仕事は何をしても楽しい」。と言う。現在、ふくやは、本業である明太子製造業の他、福岡の伝統行事の一つである山笠や、中洲まつり、サッカーのアビスパ福岡の支援にも力を入れている。

外での経験を増やす

社長に就任する前、ふくやの副社長として仕事をしていた川原社長。川原社長は、副社長として仕事をしていく中で、ふくやには真面目で堅実な社員が多い反面、新しいことに挑戦するのが苦手で、時代の変化に強くない。また、外での経験を持つ人材が少ないと感じていたと当時を振り返る。
そこで社長は、自ら九州アジア経営塾で1年間マーケティングの知識を学んだ。
更に、香港に会社を作り、明太子を中心にした日本料理屋をオープンした。香港の店舗は、地元で人気の高い食材である生のサーモンと卵焼きに明太子を混ぜ合わせ、香港で受け入れられる味付けに変えている。
更には、イタリアに社員を派遣し、低カロリーのピザ、ピンサの製法を学ばせた後、カロリーを抑えた新感覚のピザ専門店「ピンサ・ロマーナ」を福岡市内にオープンした。

新たな試み

川原社長は、現代における贈り物や食の需要を考えた上で「めんツナかんかん」、「tubu tube」という新商品を開発した。
遠方へのお土産に適した、常温でも持ち歩ける商品として開発した「めんツナかんかん」、調理や食事が簡素化傾向にある現代の日本人の食生活に合わせ、手軽に明太子を味わえる商品として開発した「tubu tube」はいずれも好評で、順調に売り上げを伸ばしている。
更に今年、単身世帯が増え、家で作ることが少なくなったといわれるカレーに目を向け、テイクアウト中心のカレー店、「カレーの298」をオープンする等、明太子業界以外にも挑戦し続けている。

めんたいぴりりの誕生

2013年に博多華丸主演で話題となったテレビドラマ「めんたいぴりり」は、ふくやの創業者である川原俊夫の生誕100周年を記念して制作された作品である。川原社長は、創業者を見たことがない社員に、創業者が歴史の中の人で終わらないようにという思いでドラマを制作した。ドラマがヒットし舞台化され、現在、福岡県以外でも上演され、全国的に注目される作品となった。
また、作品のモデルとなった会社の社員であるという意識が社員のモチベーションアップにもつながり、社員が誇りに思う作品となっている。このように食品業界以外にも挑戦するふくやのような会社は明太子業界に類を見ない、唯一無二の会社だといえる。

スクーパーEyes 社員を家族のように大切にしてくれる

人事課の社員の吉本沙貴さんにもお話を伺った。川原社長の社員全員へのメッセージである、「想定内の失敗なら大歓迎です」。「死なない程度にどんどん転べ。ただし素早く起き上がってとにかくゴールを目指せ」。というメッセージが仕事をしている中で、励みになったり支えになったりしているという。
また、ふくやでは毎月2回、全従業員、パート、アルバイトを対象にした誕生日会が開催される。誕生月の社員には社長から直筆のメッセージカードが送られるのだそうだ。メッセージカードには定型文ではなく、以前の誕生日会で社長と交わした会話を元に心のこもったメッセージが書かれており、会社が社員のことを家族のように大切にしてくれていると感じると話す。
ふくやでは、育休制度の充実にも力を入れている。結婚や妊娠を機に退職を考える女性社員に対し社長自ら育休取得を勧め、育休復帰後の勤務形態に独自の制度を設けた。女性社員が長く働ける職場環境が整ったことで、現在、女性の課長以上の割合は、25%で女性の管理職の割合も増えている。
更に、女性社員だけではなく、男性社員の育児休業も認められている。女性は、「土日祝日勤務あり」「土日祝日勤務なし」「残業なし」など合計6種類の働き方から選択することができる。女性も男性も、ライフイベントをこなしながらも仕事を続けられる環境が整っている。

取材後記 新しいことに挑戦し続ける人になるために

取材中、川原社長が口にされた「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ」という言葉が印象に残りました。これは、舞台「ラ・マンチャの男」の中の台詞で、川原社長が座右の銘とされている言葉なのだそうです。
私自身、失敗することを怖がって前に進めず、今の安定した状態に満足して向上心を持つことができていませんでした。しかし、取材を通して、新しい挑戦から得る経験の大切さを学ぶことができました。私も、新しいことに挑戦し、経験を増やし自分の考えに基づいた行動ができるような社会人に将来なることができるよう新しいことに挑戦し続けたいです。
今回取材に協力してくださった、株式会社ふくやの川原武浩社長、吉本さん及び社員の皆様、本当にありがとうございました。
(文責:福岡女学院1年 井形 萌)

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