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【サガスト】株式会社オプティム

IT・通信 スクーパー取材記事あり
佐賀県佐賀市本庄町1佐賀大学内オプティム ヘッドクォータービル

2019年度

【サガスト】○○×ITでインターネットを空気に変える

株式会社オプティムは農業・医療・建設などの様々な分野にAI等の技術を駆使することで、より効率的・生産的な産業の発展を目指す企業だ。佐賀に本店をかまえ、海外にも拠点を置くなど、グローバルな活躍を続ける企業である。

オプティムの創設と自治体の支援

株式会社オプティム佐賀本店に勤務する取締役の友廣一雄さんが、創業者である菅谷俊二社長と出会ったのは社会人向け教育が行われているビジネススクール(主催:NPO法人鳳雛塾)である。
銀行員としての勤務経験があった友廣さんは、創業前の菅谷社長と出会い、圧倒的なビジネスプランを有する菅谷社長との出会いに感銘を受けた。
その後、菅谷社長は、佐賀大学農学部に在学中の2000年に株式会社オプティムを創設した。
現在は、世界の人々に大きく良い影響を与える普遍的なテクノロジーやサービスモデルを創り出すことを目的に事業に取り組んでおり、2015年には東証一部に株式上場している。
今でこそ、多くの分野から注目されているが、起業当時は資金集めが困難であったり、売上もなかなか伸び悩んでいた。そんなときに手を貸してくれたのが佐賀の方々だった。補助金の応募をすすめてくれたり、仕事の依頼を積極的にしてくれたりと温かい支援を受けた。友廣さんはそういった佐賀の方々に感謝したいと話し、そういった恩もあり、拠点を佐賀に置き続け、佐賀に貢献しようという思いをもつ。

○○×ITで産業の効率化を目指す

現在株式会社オプティムは○○×ITで様々な産業との連携をはかっている。金融×ITでは振り込め詐欺対策として、片手にものを持ちながら片手でATMを操作する人をとらえ、監視システムに警告を示すプログラムを作った。これは株式会社佐賀銀行で導入されており、現在も実用化されている。農業×ITでは、空中にドローンを飛ばし、農薬を散布したり、作物の生育状況を把握したりといった作業をさせることにより、人間の負担軽減に役立っている。建設×ITでは、それぞれの機械をどのタイミングでどう動かせば良いのかについて、生産ラインや工事の工程を分析し、見直すことで作業効率を上げる。
これからも新たな分野との連携を考え、新しいものに挑戦していく。オプティムにはIT関係者だけでなく、松尾建設株式会社や株式会社佐賀銀行の社員、行員など、異なる業種の人々が同じ空間で働いており、なにが生まれるか分からないカオスな場の提供をしている。

フロッグジャンプ

フロッグジャンプという言葉を知っているだろうか。フロッグジャンプとは、直訳すると「かえるのひとっとび」。新興国が一気に最先端の技術を取り入れ先進国入りしてしまうことを示す。
友廣さんは、日本が今の環境に満足している間にすぐに新興国に追い抜かれてしまうと話す。友廣さんは世界最貧の地を訪れた際に恥をかいたと言う。現地の方から「お金を知ってる?」と尋ねられると、「物々交換しか知らないだろうから、紙幣を知らないのだろう」と思ってしまったらしい。
しかし、実は全く違い「自分たちは電子マネーを使っているが、日本はまだお金を使っているらしいが本当なのか?」と言われ驚き、恥じたという。
アフリカでは、ドローンによって血液パックが輸送されている。株式会社オプティムもドローンを飛ばしているが、日本の場合、目視外飛行は現在禁止されているので、運用面ではまだまだ。
友廣さんは、海外ではこのような先端技術の活用の場数がどんどん拡大しているので、日本はこのままではまずいと話す。大都市の規制は厳しいからこそ地方で規制緩和を特区的にでも緩和して、海外に負けないように頑張っていきたいと話す。

これからのIT社会

まもなく第4次産業革命が起きると言われている。農耕・地方社会の工業化・都市化が進んだ第1次産業、鉄鋼・石油・電気など新たな産業が拡大し、電力を使った大量生産が可能になった第2次産業革命、デジタル技術が導入された第3次産業革命に第4次産業革命が続く。第4次産業革命とは、情報通信や医療、教育サービスなどの知識が集約し、AIが主流となる産業構成である。
友廣さんは、この革命は日本企業にとって、ピンチでもありチャンスでもあると語る。日本においては少子高齢化の影響により、人材の確保が困難を極める。そういった状況でこそ、人間がAIに何を学ばせ社会にどう貢献させるかを導入する余地がある。
オプティムのフィールドは日本だけに留まらない。友廣さんは「世界がライバル」だと話す。現在も海外の企業と連携して進めている事業がある。今後、このようなグローバルな依頼も増やしていきたいと語る。株式会社オプティムは第4次産業革命を見据え、日本、そして世界に目を向け、着々とピンチをチャンスへ変える準備をしている。

スクーパーEyes 学生の受け入れと現在の取り組み

株式会社オプティムでは、多くの佐賀大学の学生をアルバイトとして受け入れている。
2018年、西日本豪雨による土砂崩れが発生した際、学生が安全な場所からドローンで空撮を行い、自治体に被災状況を報告するためのデータを作成するなどの仕事を任せられていた。現状、危険な被災地の現地に被災後間もない時期に自治体の方々が測量のために体を張って業務をしている。それをドローンを飛ばし、安全に簡易的な測量を行うことで代替するものだ。
また、農薬散布の効率化に役立てるため、植物の葉の虫に食われた部分を記録しデータ取得をする仕事を学生が行うこともある。AIでの画像診断に必要な「アノテーション」という業務だ。これにより、農薬を害虫がいそうな場所にだけ散布することが可能となり、生産者・消費者・環境に優しい農業が実現することができるという。
更には、スマホでの測量ソフトを学生が開発する場合もある。建設業においては、測量業務は大変な労力が必要なものであるが、それをスマホで撮影するだけで簡易的な測量が可能になるというものだ。
このように、先端技術の開発の一翼をアルバイトの学生が担っていることは実践教育という面でもとても有益だと思われる。

取材後記 これからのAI社会と人間の共生

私はサガストの企画の一環として株式会社オプティムについて学びました。オプティムは農業、漁業、医療、建設、販売など様々な産業と連携し、常に新しいことに挑戦していく姿勢が魅力的でした。
また、第4次産業革命という時代の大きな波をチャンスでもあると捉える強気な姿勢も感じられました。友廣さんがおっしゃっていたように、人間はAIに何を学ばせ、何をさせるのか指示を与える側にならなければならないと思いました、AIから指示を受けるのではなく、人間が主体となりAIをうまく利用がこれからの社会に求められるように思います。
(佐賀大学2年 永田 美咲)

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