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株式会社クックチャムプラスシー

  • 2018年度
  • 求人情報あり
人の魅力を、料理の魅力へ
得意なことで「いきいき」働く、町の惣菜店

株式会社クックチャムプラスシーは、町の惣菜店「クック・チャム」を展開している。店では、毎朝出汁をとることから始まる。
真心のこもった家庭料理と活気のある雰囲気の向こうには「いきいき」と働く人がいた。

「いきいき」と働く「お母さん」がいるような店、胸に刻まれた言葉と姿

株式会社クックチャムプラスシーは2011年に株式会社クック・チャムの九州事業部として独立、代表取締役に竹下啓介氏が就任した。
竹下社長が「クック・チャム」に入った理由は2つ。1つは、入社前に同店で受けた心遣いだ。肉中心の弁当を選んだ時に、スタッフから「顔色が悪いから野菜を食べたほうがいいですね」といわれ、その母のような“ありがたいお節介”が印象に残っていたのだ。
もう1つは、竹下社長の母の姿。竹下社長が幼い頃、母は仕事で疲れて帰ってくる日もあったが、自宅で仕事の話をする時、いつも「いきいき」していたという。母のように、自分もスタッフも「いきいき」と働く会社にしたい。その思いが竹下社長をクック・チャムへ導いた。

「あのお客様へ届けたい」。地域のお客様の好みに合わせ、味も見た目も美味しく

香椎駅前店の栗田店長は入社6年目のママ社員だ。「お料理は食べないと味がわかりません。ですから、味はもちろん、見た目も美味しく仕上げています」と語る。調理場には、メニューごとの食材と調味料が用意されていて、レシピは同じ。それでも、調理する人により味が変わってしまうことがある。火力の加減や盛り付け方で全く異なる料理になることもあるそうだ。
「やっぱり香椎駅前店のからあげが一番おいしい」という言葉が聞きたい。そう思うと、スタッフの指導も自然と熱が入る。お客様の声を拾い、売れ行きをチェックし、まごころ込めて。栗田店長は、日々料理と格闘している。

頑張り続けた母がもらった、心にしみる褒め言葉

「人を喜ばせるのが好き」とほほ笑む那珂川片縄店の杉尾店長。入社13年目で、3人の母でもあるベテランママ社員だ。 店長になった時、末っ子は小学生だった。そのため、子どもと過ごす時間の短さに葛藤したこともあったという。そこで大事にしたのは、楽しく、自分なりに頑張ること。行楽シーズンには、店休日に弁当の注文が入ることもあった。ここで受注しないと困る人がいる。そんな時はスタッフと自分の予定を考えながら、なるべく客の要望に応えたいと工夫して対応してきた。 頑張り続けた母が大学生になった末っ子からもらったもの、それは「お母さんって働きながら3人の子どもを自立させて、すごいね」という褒め言葉。涙を浮かべながら語る杉尾店長の表情は輝いていた。

気持ちや思いは伝わる
一緒に成長を喜ぶ集団へ

クック・チャムでは、「いきいき」をコンセプトにおいている。「前向きな姿が大切。気持ちや思いは人に伝わる」とは竹下社長の言葉だ。やらされるのではなく、自ら考えやっていくことで人の成長が見えてくる。現場では、自分で楽しみながら努力し続けている「人」の姿があった。栗田店長も杉尾店長も、仕事を通じやりがいや喜びを得ている。 2人の店長は、「料理や盛り付けや発注を練習する中、その人の上達をみると嬉しい」と目を輝かせていた。店舗のスタッフも、「自分のやりたいことを任せてもらえるから働きやすい」と多くの声があがる。今後、「いきいき」と働く人から「いきいき」した集団に向けて、さらに日々進化し続ける。

スクーパーEyes その人の得意を見つけて適材適所に

「クック・チャム」では、「いきいき」と働くための面白い工夫があった。それは、得意な事を任せる事だ。初めは、サラダやお弁当・揚げ物など料理のポジションはもちろん、簡単な発注作業など全般的に行う。様々な仕事に触れる中、得意を活かしお弁当の企画や店内のディスプレイ・POPなどにも前向きにチャレンジしている。得意なことに着目したのは、人の魅力を最大に発揮するためだった。
自信を持って得意なことをする。その気持ちは表情にも出てくる。そして、自信を持って作った料理は、より美味しくなるのだ。苦手な事をする時、人は尻込みしてしまうことが多い。しかし、得意な事をする時は、自分ならやれそう、やってみたいと成長をみせる。
「クック・チャム」では皆一人ひとりが自分の役割を把握し、テキパキと仕事をこなす。与えられた仕事ではなく、「私の仕事」だからだ。長所をいかに伸ばしていくか。得た自信は、次なる意欲へ。そうして「いきいき」を作り出しているのだ。「自主性からは責任感がうまれる。また、何よりその人自身が働くことを楽しんでいける」と竹下社長。「クック・チャム」は母のように自分の長所を生かし、成長させてくれる職場だった。

取材後記 楽しむ気持ちを忘れずに
全ては自分次第、気持ちと工夫で乗り越える

「前向きに行動すること」の大切さを思い出し、胸が熱くなりました。出産を機に離職した私は、追われ続ける育児を理由に、「仕事をしてもうまくできないかもしれない」と、失敗を恐れていました。しかし、「失敗をしても諦めず続けていれば、実績を重ねることになる」と、働きたいママに竹下社長がエールを送ってくれました。
取材後2週間、私なりに前向きな発言・行動を子どもたちに見せました。すると「僕の仕事」と私より先にお手伝いをするようになったのです。全ては自分、そして工夫次第でいくらでも楽しめるということを気付かせてもらいました。 クック・チャムの竹下社長、栗田店長・杉尾店長、皆さま誠にありがとうございました。

(文責:加藤 美佳)

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