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株式会社ドーガン・エグゼクティブ

  • 2018年度
時間も場所も自由な働き方で企業と人のベストマッチングを実現する

株式会社ドーガン・エグゼクティブでは、自由度の高い働き方が可能だ。成果を出せば、働く時間や場所は自由に決められる。同社の働き方をモデルケースとして他の企業に広めることは、福岡への貢献につながっていく。

福岡ならではの課題だからこそ、ビジネスになる

九州初の、経営幹部や管理部門に特化した転職エージェントが、株式会社ドーガン・エグゼクティブだ。
「福岡の企業が求める優秀な経営幹部人材の確保は難しい」。そう話すのは代表取締役の田邉裕さん。理由の一つは年収のギャップだ。
首都圏に比べると、福岡の平均年収は低い水準にあり、県外で経験を積んだ優秀な人材が福岡に戻って来ないというのだ。
田邊社長は「掲載無料の求人媒体もある中で、お金をもらっている以上、他の企業がやらない難しいことをしなきゃいけない」と、採用の難しい経営幹部人材に特化している理由を語った。グループ会社である「株式会社ドーガン」が有する地元企業との強力なネットワークを生かし、他社にはない情報量を武器に、この難しい課題をビジネスチャンスにしている。

時間や場所にしばられない働き方

もう一つの同社の特長が、自由度の高い働き方だ。
社員の三好真代さんは週3日、10~16時で出社しているというが、出社したほうが仕事がしやすいという理由からで、強制されているわけではない。勤務時間に制限はなく、在宅での仕事も可能だ。「会社に来ることが仕事の本質じゃない」と語る田邊社長。同社が行う業務のほとんどは、パソコンが使え、電話が繋がる環境であれば場所を問わずにどこでもできるため、あえて出社をする必要はないのだ。
田邊社長は以前から、定時で働くことや有給休暇制度にも疑問を持っていた。「きちんと仕事をすれば働き方は多様であっていい」。同社の働き方に社長の想いが体現されていた。

自己実現のため、目的意識をもって働く女性たち

同社で働く人材についても尋ねた。現在、正社員が一名、業務委託が二名。三名とも女性である。決して女性に限って募集していたわけではない。優秀な人材を採用していたら、たまたま女性ばかりになったのだという。
「福岡の女性は交渉能力が高く、目的意識を持っている人が多い。また、女性には自己実現のために仕事をしたいと考える人が多く、こちらから指示をしなくとも自ら動いてくれる」。そう話す田邊社長は、同社の女性人材に対する評価も高く、絶大な信頼を寄せている。しかし、福岡の企業に目を向けると、女性の受け入れや、業務委託という働き方などに対して、保守的な企業が多い傾向があるようだ。

福岡ならではの横のつながりを生かし、地元企業を変えていく

企業にとって、今ある制度をいきなり変えることは難しい。しかし、少子高齢化などで働き手が減少傾向にある現在、多様な働き方を受け入れなければ、企業の成長は望めない。田邊社長は「人事の仕事をしてきた自分ができること、福岡のためになることを何かしたい」と、自身の地元である福岡に対する想いを語った。
「企業同士の横のつながりが強い福岡で、一つの企業が導入、成功した事例は、必ず他社にも広がっていく」と分析する。他社のモデルケースとなり、同社のような働き方を導入する企業を増やす。福岡の企業の現状を変えていくことが、田邊社長の地元、福岡への貢献につながっていくのだ。

スクーパーEyes 毎日、充実感を味わうことができる仕事

キャリアコンサルタントとして働く、正社員の三好真代さん。三人の女の子のママでもある。同社の仕事だけでなく、添削指導員やNPO法人でのWEB管理など、さまざまな業務を請け負っている。このような働き方ができるのも同社ならではだ。田邊社長からの信頼も厚く、時には難しい仕事も任されるという。「今の自分にはできないと諦めず、一生懸命努力して結果を出すと、見える世界が変わる。そんな経験を重ねることで、新しいことに踏み出すことが怖くなくなる」。そう話す三好さんも、はじめから自信があったわけではない。
第一子を出産後は子育てに専念。その後、自分にできることを何かしたいと地域活動に参加。さらに業務委託で仕事を始めるなどのステップを重ね、不安を自信に変えてきた。
キャリアコンサルタントの仕事は、企業と求職者の間に入り、マッチングなどのサポートをすること。求職者の人生の転機に関わり、人生の一部を共有することができるこの仕事は、毎日が刺激的だという。
「毎日、朝起きてから夜寝るまでに自分の経験値が上がっているような、そんな充実した生活を送りたい。この仕事を通してその充実を日々感じている」と三好さんは語った。

取材後記 働くことを諦めなくていい、そんな勇気をもらいました

近くに頼れる親がいない、子ども中心の生活をしたい。仕事をしたくても、子育てと仕事を天秤にかけ、働くという選択が出来ずにいるママも多いかもしれません。同社の働き方はそんなママたちに、もっとワガママに、やりたいことをやっていいのだという希望を与えてくれました。
「かつて仕事との両立を考えられず、結婚と子育てを選んだ私ですが、子どもに向き合い、子育てにおける試練を乗り越えてきた経験が今の自己成長を何倍にも加速させていると感じています」とは三好さんからの言葉。履歴書には書きにくい子育てという経験に、自信を持ってよいのだという勇気をもらいました。取材させていただいた田邊社長と三好さんに改めて感謝申し上げます。

(文責:十時 育子)

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